影響を受けた作品 

 

絵画だけではなく映画や音楽など様々な

ジャンルの作品から影響を受けました。

その中でも自分の作品や人生に影響を与えた

作品をいくつか話したいと思います。

 

幼少期に一番影響を受けた作品は

漫画のジョジョの奇妙な冒険です。

あの独特なコマ割りと格好良さに惹かれ

よく真似た漫画をよく兄弟で創作していました。

 

衝撃的な絵画との出会いは中学生の頃に

たまたま旅行先でみたダリの油絵でした。

 

その作品は大きく今まで出会った中でも

吸い込まれるような妖異な世界観

静寂な絵画にもかかわらず胸を打つ美しい油絵の鮮やかな色味

全てがあまりにも衝撃的で油絵の価値観が

一瞬にして変化しました。

 

一般的に物質感が強くゴツゴツと重苦しいのが

油絵だと認知していましたが

ダリの絵は対極的で息をのむほど平らで滑らかな絵肌

それが人が描いた痕跡すら感じさせないほどに

神経質に描かれていました。

 

日本の画家では歌川広重の浮世絵が好きです。

 

学生時代は日本絵画にあまり興味はなかったのですが

卒業後に見た展示でその構図と対象物の簡略化

色の繊細なぼかし方など西洋絵画とは違った面白さを感じ

そこから東洋の作品の良さも作品の中に

積極的に取り入れるようになりました。

 

 

映像作品では中学3年生の時に出会った長編アニメーションの

マインドゲームが自分の生き方を

変えるきっかけになりました。

 

ロビン西先生の漫画マインドゲームが原作でそちらはその後

予備校生時代に読みましたが

こちらも同様に素晴らしい作品になっています。

 

映像作品を見た時はあまりの衝撃に

続けざまに2回見てしまいました。

 

自分の中に存在したアニメーションの常識や

全く統一感がないのに作品全体から溢れ出る

クリエイターのエネルギー

当時何もうまくいかず人生に何も光を感じなかった自分に

主人公西くんが放つ終盤のセリフに心が震えました。

 

それがこちらになります。

(ネタバレになるのでまだ見ていない方はとばしてください)

 

西くん「そとに出たいんや‼︎」

 

「外にはいろんな世界があって」

「いっぱいいろんな人らが思い思いの時間を生きてて」

「信じられへんぐらいええ奴とか悪い奴とか」

「自分と全く違う色んな人間が」

「ごちゃまんと世界を作っとんねや‼︎」

 

「成功するとかのたれ死ぬとか」

「どっちが上とか下とかそんなんは問題じゃなくて」

 

「俺、そんなかにいたいんや‼︎」

 

「俺わかったんや・・・」

「コネも金も才能がなくても、カッコ悪くても惨めでも」

「俺は自分の手で足で考えて動いて」

「自分の人生を手に入れたいんや‼︎」

 

「ここで何もせんで死んでいく?」

「それとも俺たちだけでやってみる?」

 

「俺たちの力でこいでみるか‼︎」

 

これを聞いた当初感動で震えました。

親からも他の子と学力を比較されたり

自身でも他人の作品と比較し

どうにもならず自分の存在価値すら

必要とされていない気がしていた日々の中

この西くんのセリフは心に刺さりました。

 

自分の作品に形式的な美を作らないで

常に失敗する可能性孕んだ表現に挑戦するのは

明らかにこのマインドゲームの影響だと思います。

 

音楽は昔から古いUKRockが好きで

小学生の時はよくThe Beatlesを聴いていました。

 

 

それから大きく影響を与えた音楽は

Progressive Rock BandのGenesisです。

 

年代によってバンドメンバーは違いますが

中でも黄金期と呼ばれるPeter Gabrielが

ボーカルの時が一番好きです。

 

中でも好きなアルバムはLamb Lies Down On Broadwayです。

邦題は幻惑のブロードウェイで

主人公のRaelがManhattanを彷徨う所から物語は始まり

薄汚れた街や過去、心象世界に引きずり込まれたり

女神に出会ったり、一体ここがどこで自身が何者なのか?

抽象的で奇抜なストーリーで構成された

コンセプトアルバムになっています。

 

とても曲数も多く全23曲ありますが

聞き始めるとあっという間で

灰色の世界を羽ばたいているような気分になります。

 

ここまで徹底して他のバンドメンバーの反対を押し切ってでも

この奇想なアルバムを制作しきったPeter Gabrielを

とても尊敬します。

 

他にもThe Musical Boxや約22分にも及ぶ超大作

Supper’s Readyも大好きです。

 

ほかにも1970年代の音楽で好きなバンドはたくさんありますが

その時代のレコードジャケットデザインを

見るのも好きでした。

特にProgressive Rockのジャケットデザインのおおくは

シュールレアリズムのような作風の絵も多く

イラスト・デザインをしていたアートグループの

ヒプノシスも好きでそれらを眺めながら音楽を聴き

想像力を広げるのが好きでした。 

 


Ryu Matsuo/松尾龍

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