ポンとコツオの絵画教室 鑑賞編 パート2

 

 

どうも、画家の松尾龍です!

 

2019年一発目の“ポンとコツオの絵画教室”

を始めていきたいと思います。

 

前回に引き続き“鑑賞編”になります。

今回は抽象画とドローイングについて描いていこうと思います。

 

そして同じみ?

 

画家のコツオ先生

勉強中のポンくん

 

二人の会話をのぞいて観ましょう!

それではどうぞ。

 

 

−抽象画とドローイング−

 

 

 

ポンくん

う〜〜〜〜〜ん・・・

 

 

コツオ先生

ん!ポンくん何か悩み事ですか?

 

 

ポンくん

奇数と偶数って奇数が偶数ぽくて

偶数が奇数みたいに感じてしまうんです。

どう思いますか?

 

 

コツオ先生

逆にどう思えばいいんですか!

集中して製作してくださいよ。

 

 

ポンくん

先生!質問があります!!

 

 

コツオ先生

ポンくんは考えながら同時に

手を動かす事は出来ないのですか?

 

 

ポンくん

The男脳なんで無理です。

 

 

コツオ先生

はいはい・・・ヴォワラ。

 

 

ポンくん

なんで今フランス語で“どうぞ”って

言ったんですか?

 

 

コツオ先生

どうでもいいから

はやく本題に移ってください!!

 

 

ポンくん

抽象的に描かれた油絵や

落書きみたいなドローイング作品の

どこが良いのかわからなかったのですが

どう鑑賞したらいいのでしょうか?

 

 

コツオ先生

展示を観に行くようになったのは良いことですが

君は相変わらず感想が直球というかなんというか・・・

 

 

コツオ先生

ポンくん裸婦以外にどんな絵が好きなんだい?

 

 

ポンくん

写実画やペン画です。

巧さや技がわかりやすいので。

 

 

コツオ先生

なるほどポンくんは作り手の

手間や技法に目がいくのですね。

 

 

ポンくん

自分の頭の中で得点をつけやすいので

ちなみにラファエロは60点。

 

 

コツオ先生

どういう基準でつけているか分かりませんが

巨匠になんて失礼なことをするんですか!!

 

 

ポンくん

200点が満点です。

 

 

コツオ先生

なおさら悪化したわ!!

 

 

コツオ先生

絵は点数で評価するものではありません。

ちゃんと心の目を通じて作品を観なさい。

 

 

ポンくん

そんなこと言われても“ジェダイ”じゃないので

抽象画やドローイングを

どう鑑賞して良いか分かりませんよ。

 

 

コツオ先生

作品の鑑賞の仕方は様々ですが

モチーフを細かく描写している意味での

“リアリティー”を作品の評価基準にするのではなく

作者がどう見て捉え感じたのかという意味の

“リアリティー”を作品から探しながら

観る方が良いと思います。

 

 

ポンくん

描かれている内容が薄っぺらで

テクニックだけの写実絵画なら

写真でも構わないという事になってしまいます。

 

 

ポンくん

て事は写実絵画はダメですか?

 

 

コツオ先生

もちろんそんな事はないですよ。

何を描き、なぜそこをくり抜き魅せようと考えたのか

ある意味、写実画の方が求められる事が多くて

難しい世界かもしれないですね。

 

 

ポンくん

う〜〜〜〜ん

でもなんだか3秒で描き上げたみたいなドローイングには

なかなか納得がいかないんですよね。

 

 

コツオ先生

絵の表現の良し悪しはかけた時間でも

値段でもないですよポンくん。

それに筆を持っていた時間がたとえ3秒でも

作者がその作品の前に立つまで全ての道のりが

作品を形成する重要な一部なんです。

 

 

ポンくん

なるほどそう考えると

目で見えていないものを含めて観るのが

本当の鑑賞かもしれませんね。

 

 

コツオ先生

作品は作り手の“答え”としてではなく

“式”だと思って観ると抽象画もドローイングも

鑑賞する楽しみになると思いますよ。

 

 

ポンくん

と言いますと?

 

 

コツオ先生

鑑賞者が作り手の出した“式”を解いていくのです。

そして面白いのがそこにはこれが正解という

“答え”は存在しないという事です。

 

 

ポンくん

トンチンカンな答えを言ったらしばかれませんか?

 

 

コツオ先生

間違ったからと言ってしばかれないですよ!

 

 

ポンくん

さすがの自分も2回くらいしかまだないです!

 

 

コツオ先生

笑えませんねそれは・・・

 

 

コツオ先生

まあ、作り手の意図とは違ったとしても

“考える事”が重要という事です。

後で作者のコンセプトを

直接聞く事が出来ればなお良いですね。

そうしながら自分自身の目を肥やしていくと

いずれ今まで見えてこなかった作品のよさを

感じる事が出来ると思います。

 

 

ポンくん

抽象画もドローイングも感性をとぎ澄ますとともに

作家さんの作り出した“式”をひもとくように

観て楽しむということですね。

 

 

コツオ先生

そういうことです!

鑑賞も色々楽しむにはある程度の経験と知識があると

より充実できると思います。

 

 

コツオ先生

ただもちろん何でもかんでも

無理に好きになれという訳ではありません。

誰にでも好き嫌いはあって当然だと思います。

元々ジャズしか聞いてこなかった人が急に

ヘビメタ好きになれと言われても

きっと難しいですよね。

 

 

ポンくん

なるほど!分かりました!

もっといろんな種類の作品を観て目を肥やします!

 

 

コツオ先生

では本日はこのくらいにしましょう!

 

 

コツオ先生

そういえばさっきメモをしていた

点数リスト観ても良いですか?

せっかくならどんな作家の作品を

見てきたのかきになるので。

 

 

ポンくん

良いですよ、どうぞ!

 

 

コツオ先生

うむうむ・・・なになに・・・

ダヴィンチ150点

ミケランジェロ140点

カラヴァッジォ100点

 

 

コツオ先生

・・・・

コツオ3点・・・

 

 

ポンくん

あ・・・さんつけるの忘れていました。

 

 

コツオ先生

・・・・・・

 

 

コツオ先生

私はポンくんにからかわれているだけなのでは・・・

 

 

 

 

 

と言うわけでポンとコツオの絵画教室 鑑賞編 パート2はここまで

いつになったらポンくんは画家になる事ができるのでしょうか?

 

 

それではあなたの中にいつもアートを!

 

では!パート3をお楽しみに!バイバイ〜!

 

 

 

 

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