第二回　ポンとコツオの絵画教室　鑑賞編　パート1　−作品鑑賞−

コツオ先生お久しぶりです！

え！？今日は休講日ですが！？

というよりドアの鍵はどうやって開けたの！！？

合鍵です。

愛人か！！

何でポンくんは授業日に来ないくせに

わざわざ休みの日に現れるんだい。

その方が先生の気が引き締まると思ってw

そんな気遣いはいらんわい！！！

早速質問があります！

はいはいどうぞ！

最近、展示を観に行ったのですが

緊張してどう鑑賞したらいいか分かりませんでした。

どうしたら楽しく作品鑑賞が

出来るようになるでしょうか？

なるほど、ようやくポンくんも

展示を観にいくようになりましたか。

ちなみにポンくんはどんな作品を観にいくんだい？

おっぱいです。

思春期の中学生か！！

とても分かりやすいので！

ルールが理解できれば他の作品も

観るのが楽しくなるのですが。

特にルールはありませんが

まずは入った瞬間の展示空間と作品の

第一印象を楽しんで観たらどうですか？

それからもう一度、作品タイトルや

アーティストステイトメント（作品の内容）

と照らし合わせて観るのもいいかもしれません。

なるほど！展示空間までは

あまり気にしていませんでした！

みんなが“いい作品”と言っていたから

“いい作品”と思うのではなく

まず自分は“こう感じた”ということが重要だと思います。

そこに正解も不正解もありません！

ただ展示会場に作者がいると緊張して

迂闊な事は言えないような

気がしてしまうんですよね・・・

そこは全然気にする必要はありませんよ！

単純に作家さんたちも気を使って

緊張していることが多いので

無表情に見えるかもしれませんが

怒ることはないと思いますよ。

意外にシャイな方が多いんですね！

無礼のないようにあまり喋らないようにしてました！

そこには気を使うんですね君は・・・

作者が展示会場にいるのであれば

是非是非、色々話してみるのが良いと思います。

マナーで言えば、作家さん達が作品に対して

あまり言って欲しくはない言葉がいくつかあります。

「いいおっぱいだね」と言ったら

怒られたことがあります。

作品鑑賞マナー以前の問題だわ！！！

一つは「誰かの作品に似ていいですね」です。

褒め言葉に聞こえますが？

誰かの作品に似ていて良いということは

自分の作品が“別の作品の印象”に

負けてしまったということなので

一見、褒め言葉のようですが

あまり言わないほうが良いかもしれません。

もう一つは「うまいですね」です。

うーん？それも褒め言葉に聞こえますが・・・

単純に“うまい下手”というのは

表現力を褒めるものではないからです。

なんかそれひねくれてませんか？

要するに本当に観て欲しいのは作品の表現力であって

技法や写実性だけではないのです。

科学者が頭良いのは恐らく当たり前で

重要な事は、どんな研究をしていて

どんな成果を出したかだと思いませんか？

なるほど！確かにそうかもしれませんね！

今回はこれまでにしましょうか。

まあ特に基本的にはルールはありませんが

どうせなら作家さんと仲良くできたら良いですよね！

ありがとうございました！

これで安心して画廊巡りができますね。

自身の作品製作のためにも

是非どんな経緯で作品を作ったのか

色々感じながら楽しんで観てください。

これで作家さんに睨まれずにすみます！

私はポンくんの根本的なマナーが心配ですよ・・・

そう言えば製作の方は順調に進んでいますか？

順調ですよ！

毎日夜中に製作しています。

ポンくんついにアトリエを借りたのかい！？

この間まで描く場所がないから

製作できないと言っていましたが！

嫌ですね先生〜！

だから合鍵があるんですよ！！

・・・・・・

もしかして買いだめしていた夜食が

消えるのは泥棒ではなく・・・・・・