ポンとコツオの絵画教室 鑑賞編 パート3

 

 

どうも、画家の松尾龍です!

 

パート2から大分経ってしまいましたが

“ポンとコツオの絵画教室”を始めていきたいと思います。

 

前回に引き続き“鑑賞編”になります。

今回は絵描きなら一度は頭を悩ませたであろう

作品の値段について描いていこうと思います。

 

そしてまたまた……

 

画家のコツオ先生

勉強中のポンくん

 

 

二人の会話をのぞいて観ましょう!

それではどうぞ。

 

 

−作品の値段−

 

 

 

ポンくん

ふむふむなるほど1万円ね・・・

 

 

コツオ先生

ポンくんどうしましたか?

君がお金の話をするだけでなぜか

とても不安なのですが・・・

 

 

ポンくん

ゴッホの絵が1万円でネットオークションで

販売されていたので購入しようか

悩んでるんですよね。

 

 

コツオ先生

偽物に決まってるでしょう‼︎

お金なくて画材が買えないって

困ってたでしょうに・・・

 

 

ポンくん

5千円くらいなら即決だったんですが

1万はさすがに高額すぎますよね・・・

 

 

コツオ先生

ポンくんは巨匠の作品を何だと思ってるんですか!

 

 

ポンくん

絵画教室が赤字でうだつの上がらない

コツオ先生質問があります。

 

 

コツオ先生

余計なお世話だい‼︎

ポンくんはまず月謝を支払いなさい‼︎

課題のプリントは持ち帰らず

ここで制作しなさい‼︎

 

 

ポンくん

今度誘われたグループ展で

作品を展示する予定ですが

作品の値段に関してサッパリ分かっていません。

何か販売する時に必要なルールとか

あったりしますか?

 

 

コツオ先生

いつも質問や疑問はまともなんですよね

ポンくんは・・・

 

 

ポンくん

失礼な事言いますね先生。

 

 

コツオ先生

どっちがいつも失礼なんだい‼︎

 

 

コツオ先生

しかし生み出した作品に値段をつけるという事は

作家としてとても重要なイベントの

ひとつではありますね。

 

 

ポンくん

ただみんな値段がばらばらで

基準が分からないんですよ。

 

 

コツオ先生

確かにグループ展なんかの作品の値段を見ると

作家によって桁がひとつ

違ったりすることもありますよね。

 

 

ポンくん

是非教えてください!

月謝は払いますので。

 

 

コツオ先生

払うのは当たり前です‼︎

 

 

コツオ先生

まあ値段のつけ方は作家によって様々です。

自身で決める人もいますし

売り画廊にすでに契約ししている画家さんは

画廊さん側が決める場合があります。

 

 

ポンくん

僕みたいな貸し画廊の企画展しか呼ばれない

ぺーぺーは一体どうすればいいんですか?

 

 

コツオ先生

貸しだろうが売りだろうが

上も下もないでしょうに

友達から声がかかってるだけ

ちゃんと感謝しなさい。

 

 

コツオ先生

まず最初に覚えておくといいとは

設定した値段を下げることは

良くないということです。

 

 

ポンくん

といいますと?

 

 

コツオ先生

最初の値段で購入した人が

次の展示で同じ号数の作品を見て

値段が下がっていたら

普通に購入者からするとガッカリするでしょう?

 

 

ポンくん

確かにそうですね!

 

 

コツオ先生

なので最初は画廊のオーナーさんや

先輩作家さんの値段を参考にして

高額に設定しすぎないほうがいいと思います。

 

 

ポンくん

う〜〜〜〜ん・・・

でも百貨店で展示している作家は若手でも

金額の桁が丸二つぐらい違くないですか?

 

 

コツオ先生

百貨店にあるギャラリーの値段のつけ方は

またちょっと特殊になりますね。

ギャラリーさんもちゃんと

利益を出さなければならないので

売上げ額の取り分が一般的なギャラリーとは

大きく違います。

 

 

コツオ先生

そのため他の画廊で展示する際も

基本設定額が高額になっている場合があります。

 

 

ポンくん

なるほど、作家だけでなくて

ギャラリーの経営体制によっても

値段が変化する場合もあるんですね。

 

 

コツオ先生

貸し画廊で展示を初めてするときは

そうですねあくまで私の個人的な目安なのですが

1号1万円前後で決めるといいと思います。

 

 

コツオ先生

それから使っている素材や

支持体、額縁の有無で多少変化をつけて

徐々に値段を上げていけばいいと思います。

 

 

ポンくん

徐々にファンの方が増えてきてから

値段を上げていけばいいということですね!

 

 

コツオ先生

そういうことです!

気張って高額な設定をしても

後々、自分の首を締めるだけなこともあります。

 

 

コツオ先生

最初から有力なキュレーターさんや

コレクターさんがいるのであれば

多少強気に出てもいいかもしれませんけどね。

 

 

ポンくん

なら自分は安心ですよ‼︎

近所の知り合いに

立派なゴミコレクターがいるので!

 

 

コツオ先生

ポンくんそれはゴミ屋敷というのでは・・・

 

 

コツオ先生

最終的には自分が10万円といえば10万円ですし

100万円といえば100万円の作品です。

胸を張って言い切ればそれでいいのです。

 

 

ポンくん

なるほど堂々と胸を張って

自分の作品に値段をつけることも大事ですね。

 

 

コツオ先生

そういうことです!

そしてもうひとつ言っておくことがあります。

これは販売の際の注意やアドバイスになりますが。

 

 

コツオ先生

作品販売の際、時々面倒なことで

悩まされる作家は結構多いです。

 

 

ポンくん

買ってくれる人は

もれなくありがたいと思うのですが?

 

 

コツオ先生

う〜〜〜〜ん・・・

中には値切ってきたり、後から支払うと言って

なかなか支払わなかったりと

なかなか問題ありのお客さんがいたりするのです。

 

 

ポンくん

とんでもない輩もいるものですね!

 

 

コツオ先生

私は月謝の事を忘れませんからね。

 

 

コツオ先生

あえて私は口うるさく先に言っておきます。

そういった類のお客さんが現れたら

関わらないほうがいいです。

たとえ毎回展示を見に来たとしても

何にも自分にとってプラスにはなりません。

 

 

ポンくん

な・・・なるほど・・・

そんなことがあったりするんですね!

 

 

コツオ先生

作品を購入していただく際は先にお金を頂くか

振込完了してから作品をお渡すようにしましょう。

勿論ちゃんと契約書、領収書も書きましょうね!

 

 

コツオくん

ありがとうございました!

いろいろ参考にさせて頂きます。

 

 

コツオ先生

いえいえとんでもない

こういった類のことは展示経験がないと

分からなかったりするので

聞いたり相談するのが一番です。

 

 

コツオ先生

そういえば相変わらず

ポンくんの作品を見ていないのですが

どんな作品を展示するのですか?

 

 

ポンくん

相変わらず財布がスッカラカンなので

絵画教室で出た課題プリントを持ち帰って

それにドローイングを描いてました。

 

 

コツオ先生

・・・・・・

 

 

コツオ先生

他の子の課題文が紛失する事案が多発しているのは

まさかポンくんが⁉︎・・・・・・

 

 

 

 

と言うわけで“ポンとコツオの絵画教室 鑑賞編はここまでになります。

いつになったらポンくんは絵画教室を卒業できるのでしょうか?

 

 

それではあなたの中にいつもアートを!

 

では!第三回をお楽しみに!バイバイ〜!

 

 

 

 

ブログ案内ページはこちら

 


 

ポンとコツオの絵画教室

Pocket

One thought on “第二回 ポンとコツオの絵画教室 鑑賞編 パート3 −作品の値段−”

  1. 次回のポンとコツオ絵画教室はもしかしたら新たな登場人物が現れるかもしれません!

    乞うご期待‼︎

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です