どうも、画家の松尾龍です!

 

今回も前回に引き続き

 

“第一回 あなたの役にはあまり立たないかもしれない? 松尾龍 お絵描き教室”

 

を始めたいと思います。

 

ちょっと長文になりますが

最後までお楽しみください! どうぞ!

 

 

 

松尾龍の作品が出来上がるまでパート2 スパッタリング技法編−

 

前回の下地の色が乾きましたら

いよいよついにスパッタリング技法です。

 

画像はすでにした後のものですが………

 

ここに至るまでの過程を書いていきます。

 

 

まず大きめの刷毛を5本くらいと解き皿を用意しましょう。

そして今回はじゃぶじゃぶテレピンを使います。

 

テレピン油8乾性油1+樹脂1ぐらいの割合がいいと思います。

 

この段階で乾性油樹脂を入れすぎてテカテカになると

後に描き足す際に見た目のバランスが悪くなるで、テレピンが多目の方がいいでしょう。

 

自分は前に話した通り、テレピン油8+ダンマルペインティングオイル2の割合で使用します。

 

ただテレピン100%は固着力が弱くなるので止めましょう。

 

 

使う絵の具の順番です!

参考までにどうぞ。(自分なりにアレンジして下さい)

 

スパッタリング技法は筆に絵の具をつけ指で弾いたり刷毛で絵の具を飛ばしたりする描き方です。

 

画面に求める表情によって色々な使い方を試してみましょう!

 

なので割とテレピンで絵の具を薄めてしゃぶしゃぶにして描く事になります。

 

アトリエを汚しても大丈夫なようにシートを被せたり服装も工夫しましょう!

 

自分みたいにもう慣れたから汚すなんて(笑)

と調子に乗っていると泣く事になります……

 

泣きました………

 

それと大量にテレピン油を買っておく事をお勧めします!

 

自分は刷毛洗にも揮発性油を使うので

ギリギリ描き上がったというタイミングに

テレピンが無い事に気づくと、焦って画材屋まで油絵臭い体のまま走るはめになります。

 

では今回は下の絵の順番で説明します。

 

 

最初はローアンバー(バーントアンバー)と

混色制限の無いチタニウムホワイト(パーマネントホワイト)の二色を

混色して絵の具を飛ばしていきます。

 

飛ばす必要のない部分は新聞をかぶせるなどして

汚さない工夫をしてみましょう!

 

初めに濃いめの色で画面が8割埋まるくらいに飛ばします。

 

次は少し薄めてこのくらいにして飛ばします。

 

さらに薄めて飛ばします。

 

そしてほぼ白に近い色まで薄め飛ばします。

 

また戻り飛ばします。

 

この工程の最後にまた白に近い色で締めくくります。

 

これでほとんど下書きの絵の具はやんわりとしか見えなくなり

まるで土の表面のようになります。

 

ただこのままでは色気はありませんので次に少し彩度の高い色を乗せていきます。

 

しかしながらここまで絵の具を飛ばすと画面はビチャビチャになります。

 

……………

 

という事で一回休憩します!

 

※写真はイメージです

30分後………

 

ようやく画面のテカテカが多少落ち着き上に絵の具を垂らしても

そこまで滲まなければ再開して大丈夫です!

 

個人的には完全にこの段階で乾燥させてから別日にスパッタリングを再開するよりも

生乾きの状態の絵の具の滲みや広がりが好きなので

しっとりしているこの状態で加筆していきます。

 

これは色々自分で試してみると面白いです。

 

全く同じ色、順番で描いたとしても画面が同じになることはないのです。

これがスパッタリング技法の面白いところでもあります。

 

さて次から徐々に色味を足していきます。

 

上の絵の場合は次にライトレッドをテレピン油多めで画面に飛ばします。

あまりにライトレッドを多めに飛ばすと後々取り返しのつかないぐらいに真っ赤になります。

 

次に先ほどの色をまた飛ばしていきます。

 

少しまた画面が落ち着くまで待ち

 

落ち着いたらモーブレッドシェードをまたライトレッド同様

テレピン油多めで飛ばしていきます。

 

そしてまたーアンバーさんの出番です。

 

そこまで出来たら画面が落ち着くまでMike OldfieldCrisesでも聞いて待ちましょう!(1曲20分くらいあります)

 

※写真はイメージです

 

 

ではこれからはしばらく上と同じ要領で休憩と加筆を繰り返していきます。

 

まずはイエローオーカー

 

そしてローアンバー

 

次にウォーターブルー

 

またローアンバー

 

お好みでテールベルト

(テールベルトは入れると画面が重くなるので注意)

この工程が終わったら少し長めの休憩(1時間程度)を入れます。

 

…………

 

近所の散歩でもしましょう!

 

※写真はイメージです

それでは最終段階です!

 

これからかなり彩度の高い不透明色を加えていきますが

あまり飛ばしすぎると完全に先に飛ばした色が見えなくなり今までの行程の意味がなくなってしまいます。

慎重に色を乗っけていきましょう。

基本的にはさっきの繰り返しです

 

色を乗っける、ローアンバーを乗っける、10分〜20分休憩をやっていきます。

 

ここからようやく画面の部分に必要な色にを入れていきます!

 

まずカドニウムレッドライト

 

もちろんローアンバー

 

次にカドニウムイエロー

 

ローアンバー

 

セルリアンブルー

 

お好みでカドニウムグリーンディープをそれぞれローアンバーと休憩を挟みながら必要箇所に飛ばしていきます。

 

写真の場合は均一に飛ばしていますが、もっとピンポイントに色を使っても大丈夫です。

 

上に書いた色はかなり発色のいい絵の具になるので

例のごとくテレピン油多めで薄めてから使うか

ホワイトを少し混ぜ彩度を落としてから使用しましょう。

 

でなければ画面がゴチャゴチャとうるさくなりすぎますので気をつけましょう。

 

最後までこの工程をやったらまた濃いめのローアンバーを飛ばして

今回のスパッタリング技法は完了となります!

 

 

 

次のからは完全に乾燥してから加筆を始めますので

3日〜7日は乾燥棚、なければ平らに乾かせるところに画面を上にした状態のまま置いて

 

Genesisの本でも読みながらThe Lamb Lies Down On Broadwayでも聴いて待ちましょう!

 

※写真はイメージです

さて……

 

どうでしたでしょうか?

 

今回でスパッタリング技法を見て興味を持っていただけたでしょうか?

 

面白そうと思った方は是非自分の作品に合うようにアレンジして試してみて下さい。

 

忘れていたかもしれませんが「忘れられない」の制作はまだ続きますので最後まで宜しくお願いします。

 

というわけで次回パート3からスパッタリング技法で生まれた

面白いマチエールを生かしつつ下書きの図像を書き起こしていきます。

 

 

それではあなたの中にいつもアートを!

 

バイバイ〜!

 

 

 

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“第一回 あなたの役にはあまり立たないかもしれない? 松尾龍 お絵描き教室 パート2 −スパッタリング技法編−” への1件のコメント

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