どうも、しがない絵描きの松尾龍です!
中目黒Gem+cafeにて開催されていた企画展【Meet】が無事終了いたしました。
今回台風が接近と天候がかなり危ぶまれる中の展示になりましたが、ありがたいことに最終日のクローズする間際のみのちょっとだけにとどまり、4日間と短い会期ではありましたが沢山のお客さんが見に来てくださいました。
心なしか中目黒のお客様が多いのか男女共にみなお洒落でかっこいい人が多かったような気がします。(自分みたいな埼玉の田舎者には少々肩身が狭かったw)
自分は初めて展示するギャラリーでしたがとても居心地の良いアットホームで暖かな空間で、なんやかんや初日の搬入日から搬出の最終日まで全日程在廊していました。
今回主催し展示作家を集めてくださった榎本大翔さんやオーナーの空気感もあるのかなとは思います。おいしいコーヒーやお酒を飲みながら会期中まったりしながら在廊することが出来ました。
前回の個展で少しだけ話をしましたが「今年の展示はこれでおしまい」と銘打っていましたが、その後この展示に誘て頂きました。
最初はどうしようか考えましたが、ある意味丁度制作や作品に対して一区切りついたタイミングではあったので、少し肩の力を抜いてリラックスして新作の制作し参加することに決めました。
勿論以前から主催の榎本さんとはもう少し展示企画で関わってみたいなとも思っていたので、それも大きかったと思います。
作品は通常だと「曖昧な記憶」をテーマに制作をしているのですが、今回は素直に自分の近況を表現することにしました。
ここ数週間疲れの影響なのか目眩による不眠症に苦しんでいて、ろくに外も出歩けない状況が続いていました。
そんなことで睡眠について真剣に考え直し目眩止めの薬の服用や、暑い日が続く中ではありましたが、わざわざ外にウォーキングして汗を流したり、食事のタイミングなどいろんな角度から睡眠の質を向上させるために頑張りました。
結果として一番効果があったのは【睡眠の質向上のための本】を寝る前の30分間読むことでした。あまりに面白くなかったので気づいたら寝ることが出来ましたw
そういった寝るための苦難や、めまいを感じている自分自身を表しました。
なので作品タイトルが【Natural Healing】だったり、寝る前に飲んでいたハーブティーの香りと味を表現した【夢の中へ】など、そういったプライベートなことを直接的に抽象表現したりしてます。
ひときわ異彩を放つ半立体作品の【Stade du Miroir】ですが、今までにないタイプのコンセプト重視の作品になっています。
Stade du Miroirとは和訳すると鏡像段階と呼ばれていてフランスの哲学者ジャック・ラカンが提唱したとされる言葉で、生後4か月~1年くらいの子供が鏡を見てそれが自身であると認識する段階のことを指すそうです。
この作品の立っているオレンジ色の棒は自分を表していて、それから落ちる鏡のように反射している線は一生自分について回るまさに鏡に映ったかのような自分の影の形を表現しています。
あるとき鏡の前でぼーっとしているとふと鏡に映った自分に気づきました。疲れ切った自分を見た時、改めてこのぼろ雑巾が自分なのかと再任した瞬間を抽象表現した作品です。
上に載せた写真の作品タイトルは【Up side down】
まさしく上も下もわからないパニックになった時の自分を表していて、キャプションは実際に自分が服用している目眩や酔い止めの薬のケースを利用しました。
ありがたいことにこの作品は購入して頂きました。
今回作品展数が少なめなのと割と早い段階で作品が全部仕上がっていたので、キャプションの見せ方もかなりじっくり考えることが出来ました。
ワイヤーとフックで作品を吊るして展示するタイプのギャラリーだったのでうまくいくのか心配ではありましたが、かなりいいバランスで装飾できたのかなと思います。
参加していたアーティストやクリエイターさんも本当にいろんなジャンルの方が集まっていて、普段聞けないような裏事情なんかもたくさん話すことができ、とても刺激的な4日間になりました。
改めてですがこの展示は主催の榎本さんの人柄や人望、人間力で成り立っていたと思います。
実際全員がなにかしらの形で榎本さんと関わって声をかけて頂き集まったメンバーでしたし、訪れるお客さんの多くが榎本さんの知人であることが多く、ほんとに視野が広く能動的でフットワークの軽く人脈があるなと感心しました。
まあ、自分も榎本さんが企画した展示だったから気軽に参加できたところもありました。
これからも機会があれば力になりたいですし、また自分で何か企画した際是非声をかけたいなと思います。
さてまだ今年は展示に参加するのでしょうか!
もはや自分でも全く分かりませんが、機会がいただけたら参加しようかなと思っています!
それではあなたの中にいつもアートを!
バイバイ〜!